「叱らない育児」と最初に聞いた時、そんなのただの甘やかしだと私は感じました。
ダメなことはダメといって叱っていかないと、子供は一向にしていいこと、ダメなことを学べません。
最近は自分の子供が他害したり他人に迷惑をかけても叱ることなくただ見守っているだけの親が多いという記事をよく目にします。また、善悪の判断ができない子供や精神的に幼い子供が増えているという話を聞くようになり、それこそ叱らない育児の弊害だと思ってきいました。
そんな「叱らない育児」に懐疑的だった私ですが、今は条件付きで叱らない育児を取り入れています。
叱らない育児とは
叱らない育児とはその名のとおり子供がなにかしてはいけないことをしたときに、叱らずに子育てすることです。
何でも舐めてしまう子には舐めてもいいものを渡してあげる、食事の前にお菓子を食べてほしくないならお菓子を見えないところに移動させる、してはいけないことではなくしてもいいことを伝える、などです。
我が子はまだ生後数か月で今は叱るような状況にそもそもならないのですが、それでも「ダメ」という言葉は使わず、「痛い痛いだからこっちにしようね」「こっちで遊ぼうね」など語りかける表現に気を付けています。
条件付き叱らない育児
私は、3歳までという条件付きで叱らない育児をとりいれることにしました。
私が育児の参考にしている、イザベル・フィリオザというフランスの心理療法士著の『子どもの気持ちがわかる本』を読み、4歳未満の子どもは脳の発達という点から、叱っても親の言ってることを理解して記憶して自分の体で再現することができないと感じたからです。
『子どもの気持ちがわかる本』の中で、特にそうなんだ!と発見のあった内容を少し紹介します。
4歳未満の子どもの脳内では、衝動(行動する、どこかへ向かう)の分野と抑制(行動を控える、止める)の分野がまだうまく接続していません
2歳前は、子どもは主に感覚運動的に、つまり言葉ではなく物理的な感覚や体の動きを通して理解します。「いけない」と言われたことをするのは、感覚運動的知能を使って、言葉で言われたことを理解するために、自分の体を使って言い直しているようなものなのです。
例えば、母親が「戸棚に触っちゃダメだよ」と言うと、子供は言われた途端に戸棚に触ることがある。この母親の発言は「戸棚に触る」ことを否定する言葉なので、子供はまず「戸棚に触る」を理解しようとして、ママが言ってるのはこれのことかな?と思って戸棚を触ってしまうんだそうです。
その都度言われなくても、悪いことをしたと感じるようになるのは、4歳ぐらいからです。言い換えれば、その年齢になると、不満げな親のイメージを自分の中に取り込んで、自分のしたことと、親の不満を結び付けて考えられるようになるのです。
ただ、4歳になりました、はい、では今から親から注意されたことは完璧に理解して記憶して自分で再現できます、となるわけではありません。
なので、4歳以降は自分の子供の状況や性格等を含めて対応を考える必要があると感じていますが、まずは4歳未満のうちは叱らない方法で伝えるということを目標にして子どもに接していきたいと思っています。
ちなみに、最近通い始めたベビーパークも同じ方針で叱らない育児を推奨していて、その理由も同じく「3歳までは叱られても覚えていないから同じことを何度も繰り返す」という理由を挙げています。
ベビーパークの体験レッスンに参加したときの流れや感じた雰囲気、私が入室を決めた理由については別記事で紹介しています。