ゆる教育ママの子育て記録

子どもの将来の選択肢を増やす育児

さくらインターナショナルスクール(乳幼児部・幼稚園部)に通わせるメリットデメリット

 

我が家は、保活の結果認可保育園へ入れる望みがかなり薄いので、息子が1歳で確実に復職するために現在さくらインターナショナルスクールのベビークラスに通園しています。

 

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さくらインターナショナルスクールに入園するにあたりベビークラスだけでなく乳幼児部(1~2歳)、幼稚園部(3~5歳)についても調べたり体験&見学時に詳しく話を聞いたため、さくらインターナショナルスクールの乳幼児部・幼稚園部に通わせるメリット・デメリットをまとめてみたいと思います。

 

さくらインターナショナルスクールのベビークラスの体験&見学時の詳細は別記事でまとめています。

oyakosodate.hatenablog.jp

 

 

さくらインターナショナルスクールについて

 

さくらインターナショナルスクールは関西国際学園が運営する乳幼児部・幼稚園部で、現在は全国に13校展開されています。

Home - インターナショナルスクール 関西国際学園 | さくらインターナショナルスクール

 

関西国際学園はIB(国際バカロレア)認定校で、幼稚園部→初等部→中等部→高等部を卒業すると3~12歳のPYP、12~16歳のMYP、16~18歳のDPを取得することができます。

また、2023年1月にCIS認定校となっています。

 

IB(国際バカロレア)とは

 

国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)はジュネーブに本部のある国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラムのことです。チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせるとともに、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として1986年に設置されました。

IBOに許可・登録された学校で、その課程を履修して認定証書(ディプロマ)を取得すれば、世界100ヶ国以上、20,000校以上の大学で入学資格や受験資格として認められます。

 

日本では、平成26年に日本における国際バカロレアの導入拡大に向けた課題と対応方策について検討が行われ、IB認定校等を200校以上にするという政府目標のもと、令和6年3月31日現在、IB認定校は候補校を含めると241校となっています。

令和5年3月に「国際バカロレアの普及促進に向けた検討に係る有識者会議」の取りまとめが発表さてれいて、今後もIB認定校は徐々に拡大していくと考えられます。

https://ibconsortium.mext.go.jp/about-ib/

 

CISとは

 

CISとは、CIS(Council of International Schools)のことでオランダに本部があり、116カ国、740以上の学校が加盟し、620以上の大学が認定する国際的な教育認定組織です。

文部科学省は現在、国際的な評価団体(WASC、CIS、ACSI、NEASC、Cognia、COBISの認定を受けた教育施設の12年の課程を修了した者は日本の大学入学資格があると認めています。

つまり、関西国際学園は日本の一般的な学校法人ではないですが、CISの認定を受けているため一般的な高校を卒業したのと同様に日本の大学入学資格が認められています。

 

さくらインターナショナルスクール(乳幼児部・幼稚園部)に通わせるメリット

 

個人的に思うメリットは次の6つです。

 

語学力がつく

インターナショナルスクールなので当たり前ですが語学力がつきます。

さくらインターナショナルスクールは机に座ってお勉強というよりは、実験や工作など色々体験していく中で語学力も身につけていくというカリキュラム構成になっています。

我が家はお勉強色が強いスクールは避けたかったので、このさくらインターナショナルスクールのカリキュラムはとても魅力に感じました。

 

国際的な感覚が身につく

関西国際学園はIB認定校のため日本教育のようなルールや型にはめる指導ではなく、自由にのびのびと、個々の探究心にあわせてという指導なので国際的な感覚が身につきやすいと感じました。

 

英語の読み書きはもちろん使い方を学べる

見学時に聞いた説明では、さくらインターナショナルスクールでは英語の読み書きの能力を重視しているというよりは、英語の使い方(英語でどう自分の意見を表現するか)を重視しているという印象を受けました。

自分たちで考えて”自分はこう考える”という意見を持ち、その意見をどうやって相手に伝えるかということを日々のレッスンで学んでいくようです。

そのため、机に向かう時間ももちろんありますが、机に向かうだけでなくて実験とか工作を行う中で英語を学んでいく時間が多いです。

また、読み書きに時間を費やすというよりはテーマを決めてそれに沿ってプレゼンしたりディベートする時間を設けているそうです。

 

子供の気持ちを見落とさない仕組みができている

さくらインターナショナルスクールでは自分の気持ちを表現する力をつけることを重視しているため、自分の気持ちを色で表すことになっています。

  • 青→悲しい
  • 緑→嬉しい、リラックス
  • 黄色→不安、心配
  • 赤→怒り

と共通の色が決まっていて、日々の生活の中で「今日は何色の気分?」などと聞きあうようです。

 

その他、プリントをするときは自分の名前の部分にその時の気持ちを表す色でマークをつけるようにしていて、それで先生たちがその子の気持ちを確認できるような仕組みになっています。

例えば、大人から見てすごく完成度の高いプリントでも子供自身は何か心配事があるという場合、通常なら子供の方から相談してくれない限り「よくできているね!」と褒めるだけで終わってしまいます。

しかし、自分の名前に色でマークするようにすれば、すごく完成度の高いプリントだけど名前に黄色いマークがついている場合、それを見て「よくできているけど、どこが心配だったの?」と子供の不安を見落とすことなくケアできます。

自宅保育では1対1で注意深く見ていてあげられますが、保育園や幼稚園の場合どうしても先生1人に対する子供の数が多く、どれだけ注意していても子供の気持ちをすべて拾ってあげることは難しいと思うので、この取り組みはとてもいい取り組みだと感じました。

 

日本語の時間もある

さくらインターナショナルスクールは、【日本で日本人として生活しながら英語力を身に付ける】ことを重視しているため、日本語の時間や日本の文化・マナーを学ぶ時間を設けています。

クラスによって日本語の割合は変わってきて、

  • ベビークラス 英語100%
  • 1〜2歳クラス 英語90%日本語10%
  • 3〜5歳クラス 英語70%日本語30%

となっています。

日本語の時間で日本の文化やマナーを学びます。また、日本語での算数も上記の日本語の時間内で学ぶカリキュラムです。

 

別記事でまとめていますが、我が家は保活の結果インターナショナルスクールを第一候補と考えていますが、基本的にはまずは日本語で言葉の軸を築き、英語力は自分の考えを人に伝えるための手段の一つとして身に付けてほしいと考えています。

 

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そのため、日本語の時間をきちんと設けてくれているというのは我が家の育児方針にもマッチしていました。

 

課外授業が豊富

さくらインターナショナルスクールでは、幼稚園部から選択授業というものがあり、体操やピアノ、バイオリンなどが園内で有料で学べます。

学校内で習い事ができるので、送り迎えの手間が省けるのはメリットの一つです。

 

さくらインターナショナルスクールに通わせるデメリット

 

これまで様々なメリットを紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。

色々調べたり実際に見学&体験して感じたデメリットは2つあります。

 

費用が高額

まず、さくらインターナショナルスクールに限らずですが、通常の保育園と比べると費用がかなり高額になります。

例えば、さくらインターナショナルでは以下の支払いが必要です。

  • 入園金★
  • KIA会費☆
  • 入園保証金(退園時・卒園時に全額返金)★
  • 教育・施設充実費
  • 授業料
  • 給食費(選択制)
  • 教材費☆
  • 物品購入費★
  • 災害時用備蓄品代★

★入園時のみ

☆毎年

その他は月額

 

さくらインターナショナルスクールは校舎によって費用も変わるのですが、大体毎月10万円は超えてきます。

また、インターナショナルスクールは幼稚園のように春夏冬に長期休暇がありますが、学費は年間の学費を12か月で割っているため、長期休暇中も学費の支払いは発生します。

 

更に共働きなどで長期休暇中に自宅保育するのが難しい場合はスプリングスクール、サマースクール、ウィンタースクールに通わせる必要があり、その参加費も別途発生してきます。

例えばさくらインターナショナルスクールのサマースクールは東大阪、芦屋、神戸、枚方、明石、京都、姫路、天王寺、横浜青葉校の場合、フル(24日間)参加で106,900円です。

ちなみに文京、千代田、麻布、日本橋、世田谷校ではフル(24日間)参加で163,600円です。(2024年現在)

幼稚園部 サマースクール 2024 - インターナショナルスクール 関西国際学園 | さくらインターナショナルスクール

 

長期休暇が長い

繰り返しになりますが、インターナショナルスクールは幼稚園のように春夏冬に長期休暇があるため、長期休暇中、自宅保育が厳しい場合はサマースクールや自治体の保育園の一時預かり、シッターさんを頼むなど何かしらを利用する必要があります。

自治体の保育園の一時預かり等が利用できれば一番コストを抑えられますが、激戦区では利用がかなり難しかったり、利用できてもたったの数日で他の日はどうしよう?となる可能性が高いです。

そのためサマースクール等に参加させるのが一番手っ取り早いですが、サマースクールだけで10万円超えてきたりするので費用が嵩みます。

また、さくらインターナショナルスクールの場合、春と冬はサマースクールのようなものがないので、他のインターナショナルスクールのスプリングスクールやウィンタースクールを探す必要があります。

 

通常の保育園や幼稚園と比べるとかなり費用が高額で、かつ長期休暇もあるため休暇中の子供の預け先を探す手間もかかりますが、最悪スプリングスクール、サマースクール、ウィンタースクールを利用するという手段があるため、それを捻出できるだけの経済力があればさくらインターナショナルスクールの乳幼児部・幼稚園部はとても魅力的なスクールだと個人的には思います。